紹介する順序が逆になりましたが、トリマーを使った最初の作業は、フランケンの改修作業でした。
シンクロナイズド・トレモロからフロイドローズに交換したときに発生する問題で
ボディ表面から弦までの距離が長くなってしまいます。その違和感はかなりのものです。
オイラが一番弾き易いっ!って感じるのは「ピックガード在り+シンクロ系ブリッジ」のコンビ。
フレット頂点から弦までの距離は「やや高め」が好みです。
フロイドローズは各弦ごとの弦高調整はできないので、ボディ直のベタ付きセッティングにする場合は
ネックポケットにシムを挟んで仕込み角度を稼いだり(エディはギターピックを挟んでましたね)
ブリッジの外周を数ミリ掘り下げて、落とし込むように設置するメーカーもあります。
今回の改修作業以前のセッティングは、ブリッジはボディにベタ付けし
ネックの仕込み角度で弦高調整をして妥協していましたが、
トリマーでブリッジのベースプレートとほぼ同じサイズで3mm掘り下げました。
エディ本人のオリジナルはそんな落とし込み加工なんかしていないし、
コアなファンからすれば邪道な加工なんですが…
楽器として鳴らない、何より弾きにくいギターだったので悩んだ末の決断でありました。
でも、なるべく「落とし込み加工」をしていないように見せたかったので
超タイトな加工を施しました。これもトリマーのおかげです♪
ブリッジ周辺の加工が終わって、一度仮組みのつもりで全てのパーツを戻しました。
ネックポケットにシムは要らなくなって、弦高も好みの高さに。そうしたら…
ビックリするくらいに、ムチャクチャ鳴る!!!
メイプル1ピースのネック+ライトアッシュのボディ+フロイドローズの組み合わせは
生音での印象は「適度にウッディで、適度にメタリックな、まさに丁度いい塩梅」です。
メイプル1ピースネックのはっきりとした明るいトーンと
ライトアッシュボディのピッキングアタックの反応の速さと
ロック式トレモロの金属的なトーンと右手を置いたときの収まりの良さ
ここ15年くらいは「ノーマルなストラトキャスター」しか弾いてなかったと言っても
過言でないオイラが受けた衝撃は、、、わかる??
ペグはロトマチックだし、弦は.009-.046のヘヴィボトムだし、フロイドローズだし、P.U.はハムバッカーだし!
まるで違うんだよ。もうアメリカンハードロックやるしかないね(笑)
せっかく弾き易いギターになったから、フロントのシングルP.U.も結線したら
あ、音出た!!!
てっきり断線したジャンク品と思ってたので、思わず今までゴメンと謝りましたよ。
近いうちにスタジオで爆音で鳴らしてP.U.の選定します!
定番だとセイモア・ダンカンの「’59」、「JB」あたりでしょうが…いい意味で予測不可な予感(笑)